始めに
1回投稿しただけで、放置状態になってた、このブログ、改めて自分の覚え書きとして再開したいと思います。今回はオオゲツヒメの一回目として、古事記のオオゲツヒメについてメモします。
オオゲツヒメとは
オオゲツヒメ(又はオホゲツヒメ)とは、日本神話の女神で、漢字表記に揺れがあり、大宜都比売、大気都比売、大宜津比売、大気津比売とあります。
「比売(ひめ)」は本来は「比賣」と表記すべきところですが、画面上で見やすいため、普段は比売の表記としますが、所によって表記が違う場合があると思いますが、ご容赦お願いします。
この神は古事記に4回も登場し、上述の表記の揺れと合わせて、複数の神格と見なされる事も有りますが、個人的には、同一神と考えております。後に触れますが、3回めの登場の際、須佐之男命とのエピソードで、明らかに同一の神と思われる文章中で、大気都比売、大宜津比売と表記が違っており、記載の違いは別の神を意味しないと思われます。また、他に「食物の神は普遍的で、同一とは限らない」という趣旨の意見もあるそうだが、その割には現実的にあちこちどこにでもは、祀られていない事がその意見を否定していると思われます。
古事記のオオゲツヒメ(1) 国生み
イザナギとイザナミによる国生みのところで、淡路島(淡道之穂之狭別島 : あわじのほのさわけのしま)に続いて生まれる、四国(伊予の二名島)の誕生で、初めてオオゲツヒメは登場します。
「次生伊豫之二名嶋、此嶋者、身一而有面四、毎面有名、故、伊豫國謂愛比賣、讚岐國謂飯依比古、粟國謂大宜都比賣此、土左國謂建依別。」
この文章から、オオゲツヒメは阿波国(國)、粟と関わりがあり、実際に阿波国名方郡(現在は名西郡)に祀られています。
ついでながら、同時に出て来る四国の他の3神は、愛比売は伊豫神社など、飯依比古は飯神社に祀られていますが、建依別を祀る神社は現存しないようです。
(昔調べた時に、高知市朝倉に戦前は旧陸軍の歩兵連隊の兵営が在ったそうで、そこに建依別を祀る神社があった、と言うような記載を見たような覚えが有りますが、うろ覚えです。確か古くからあったものでは無かったように記憶しています。)
なお、私見ですが、国生みで与えられた神名からは、四国(高知以外)は特別扱いされてる印象を受けます(あと、対馬と壱岐の島も)。大八島以外でも、小豆島、女島(ひめじま)、知訶島、両児島も、「別」がついておらず、分家では無いと思います。
書き出したら、いろいろあるのですが、今日はここまでにしたいと思います。