2021年3月23日火曜日

オオゲツヒメ #01 古事記のオオゲツヒメ(1) 国生み

始めに

 1回投稿しただけで、放置状態になってた、このブログ、改めて自分の覚え書きとして再開したいと思います。今回はオオゲツヒメの一回目として、古事記のオオゲツヒメについてメモします。


オオゲツヒメとは

オオゲツヒメ(又はオホゲツヒメ)とは、日本神話の女神で、漢字表記に揺れがあり、大宜都比売、大気都比売、大宜津比売、大気津比売とあります。

「比売(ひめ)」は本来は「比賣」と表記すべきところですが、画面上で見やすいため、普段は比売の表記としますが、所によって表記が違う場合があると思いますが、ご容赦お願いします。

この神は古事記に4回も登場し、上述の表記の揺れと合わせて、複数の神格と見なされる事も有りますが、個人的には、同一神と考えております。後に触れますが、3回めの登場の際、須佐之男命とのエピソードで、明らかに同一の神と思われる文章中で、大気都比売、大宜津比売と表記が違っており、記載の違いは別の神を意味しないと思われます。また、他に「食物の神は普遍的で、同一とは限らない」という趣旨の意見もあるそうだが、その割には現実的にあちこちどこにでもは、祀られていない事がその意見を否定していると思われます。


古事記のオオゲツヒメ(1) 国生み

イザナギとイザナミによる国生みのところで、淡路島(淡道之穂之狭別島 : あわじのほのさわけのしま)に続いて生まれる、四国(伊予の二名島)の誕生で、初めてオオゲツヒメは登場します。

「次生伊豫之二名嶋、此嶋者、身一而有面四、毎面有名、故、伊豫國謂愛比賣、讚岐國謂飯依比古、粟國謂大宜都比賣此、土左國謂建依別。」

この文章から、オオゲツヒメは阿波国(國)、粟と関わりがあり、実際に阿波国名方郡(現在は名西郡)に祀られています。

ついでながら、同時に出て来る四国の他の3神は、愛比売は伊豫神社など、飯依比古は飯神社に祀られていますが、建依別を祀る神社は現存しないようです。

(昔調べた時に、高知市朝倉に戦前は旧陸軍の歩兵連隊の兵営が在ったそうで、そこに建依別を祀る神社があった、と言うような記載を見たような覚えが有りますが、うろ覚えです。確か古くからあったものでは無かったように記憶しています。)

なお、私見ですが、国生みで与えられた神名からは、四国(高知以外)は特別扱いされてる印象を受けます(あと、対馬と壱岐の島も)。大八島以外でも、小豆島、女島(ひめじま)、知訶島、両児島も、「別」がついておらず、分家では無いと思います。

   
書き出したら、いろいろあるのですが、今日はここまでにしたいと思います。


2016年5月16日月曜日

古代史のメモを始めてみた

このブログ、実は去年の暮れに作って、今年に入ったら始めよう思って、そのまま五カ月余り放置状態となっていました。

今更ながらですが、やっと始めてみる事にしました。

私は十代の後半頃から、日本の神話に興味は持っていたのですが、神様の名前が難しい事もあり断片的にしか知らなかったように思います。

それでも、イザナギ・イザナミの国生みからイザナギの黄泉の国訪問と禊ぎ払い、八岐大蛇の話、因幡の白兎くらいのあらすじは、どこかで読んで知っていたように思います。

高校生の頃は中国の歴史物や西洋風のファンタジー小説をよく読んでいたのでそれらの基礎知識として、中国の歴史とギリシャ・ローマ神話、北欧神話、ケルト神話などに少し詳しくなっていました。

ですから、須佐之男命の八岐大蛇退治はギリシャ神話のペルセウスが怪物を退治してアンドロメダを助ける神話と似てるパターンだなあとか、イザナギの黄泉の国訪問が、やはりギリシャ神話のオルフェウスが妻を助ける為に冥界へ行き失敗する神話と似てるなあとか感じていました。

最近読んでいる本では、他にも大宜都比売(保食神)が須佐之男命(月読命)に殺され農業の元になる神話や、イザナギ・イザナミの国生み神話、海幸彦・山幸彦の神話、ニニギの嫁取りと子孫の寿命の話なども似たパターンが有るそうで、極力元の神話を調べて、こちらでもメモしてみようかなと思っています。

他には古事記・日本書紀、古史古伝の内容の紹介や、地域の神社巡り、その他に気になった事などを、まとめてみようかと思っています。

初回はダラダラと書いてまとまりの無い文章ですが、今後も適当にメモしてみようと思っています。